書籍の電子化

文芸春秋社より4月15日までの期間限定ではありますが、新書1冊まるごとPDFで無償ダウンロードできるサービスが行われていたことをご存知の方も多いかと思います。
生命保険のカラクリ岩瀬大輔氏の著作「生命保険のカラクリ」です。

従来ですと有償のダウンロードはありましたが、現在販売中のしかも発売後4ヶ月を経ずして第6刷となる、いわゆる良く売れている本が、無償でダウンロードとは考えられなかったことです。
もちろん、著者の思いはブログに書かれたとおり、もっと多くの人に読んでもらいたいに尽きると思います。

事務機販売店の立場で、単純に考えた場合、240頁のデータを紙に出力し、製本した場合のコスト等だけでも新書1冊購入する価格はオーバーしますし、紙のハンドリングの良さ、読みやすさはPDFをパソコンで見るより今はベターですから、出版社の試みとしてはPDFの最初の部分を読んだ方が、読みやすさを求めて本を購入するのを促すという方向なのかなと思いました。

そういう私も見事に購入しました。

アマゾンのKindle、ソニーのリーダー、AppleのiPad等々電子書籍のリーダーがいろいろ登場してきておりますが、文字の媒体として見た場合、紙の優位性が高いのは、扱いやすさ、折りたたみ可能、電源不要等明白です。でも、文字の読みやすさが同じで、文字をデータとして扱えると考えると電子書籍が圧倒的に便利です。
本の保管場所は不要ですし、検索も可能です。電子辞書の普及など、そのいい例でしょう。
電子書籍が、その利便性ゆえ、今後大きく伸びるだろうことは想像に難くありません。

でも、わくわくしながら、次のページをめくる喜びを思うと紙の本も並行して有り続けて欲しいと思う今日この頃です。

(株)高忠商店 高橋宏忠

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