- 2009-10-23
- eこってニュース
サンライフくりばやし 栗林康裕です。
今回は10月17日、柏崎市総合体育館にて開催された<震災復興祈念 柏崎第九演奏会>について簡単にお話いたします。
当日は夕方から雨模様になるという予報にもかかわらず、2,000人を超す多くの聴衆で会場は埋め尽くされ、盛大なうちに無事演奏会を終了できました。
2度の地震を経験して、11年ぶりに柏崎で開催された第九演奏会でした。
前回との違いなど気づいた点を2点ほど簡単に記載いたします。
1点目は会場についてです。
今回は地震で使用できなくなった市民会館にかわり、総合体育館での演奏会でした。
当然、音響設備など音楽を行うのに必要な設備は備えていません。
しかもかつてない大人数での演奏になり、普段とは全く違う状況での演奏会でした。
1番驚いたのは、チェロとコントラバスが同じメロディを弾いているのに時間差をおいて聞こえてくるのです。
楽器の音が四方八方に飛び散ってしまうからなのでしょうね。
普段いかに音響反射板に助けられているのか実感いたしました。
2点目はお客様の違いです。
震災復興祈念をうたい文句に入場無料での演奏会でした。
おそらく初めて生のオーケストラを聞きに来られた方も多かったのでしょう。
通常は楽章の間では絶対に起こらない拍手をもらったり、曲の途中で拍手をいただいたことも今回の演奏会ならではのことでしょう。
今回初めて演奏を聞かれた方々が、今後クラシックファンとして根付いてくださることを期待したいと思います。
今回の演奏会では新型インフルエンザ対策として、入り口でプログラムとともにマスクをお客様に配りました。
ステージから客席を眺めるとお客様の顔よりも、マスクが目立つという異様な光景でした。
これも今回の特徴だと言えるのでしょうか。
新・市民会館が運用できるまであと約3年かかります。
今回のようにジュニア合唱団130名、第九合唱団230名、管弦楽団110名、総勢470名というような大編成の演奏会は、もう二度と開催されないと思います。
震災復興という名の下に集まっていただいた市外・県外の参加者の皆様、本当にありがとうございました。
最後になりますが当日スタッフとしてご協力いただきました大勢の関係者の皆様に感謝申し上げます。
(写真は当日の会場入り口と、アンコールで出演者一同で「ふるさと」演奏している光景です)
サンライフくりばやし 栗林 康裕