- 2009-2-1
- eこってニュース
中越沖地震から早くも1年半以上たちました。
地震から少し日を経て、若干落ち着いて、その後の状況をようやく振り返れるような気がします。
この間に私どもでは多くのお客様のオフィス復旧のお手伝いをさせていただきました。
オフィスの被害は大別すると次の2点でした。
①OA機器の破損
デスク・棚等からの落下、もしくはオフィス家具の転倒による直撃の破損がほとんどです。特にプリンタは落下による破損が多かったように思います。
また、フロアタイプのコピー機等はキャスターによる免震効果によるものか、意外なくらい破損が少なかったです。
落下防止には耐震接着ゴムによる滑り止めが効果的でした。
弊社もおくればせながら地震後耐震接着ゴムを設置しました。
②オフィス家具の破損
転倒による損壊がほとんどでした。壁に固定されていたものでも壁、ビス、あるいは家具本体が破損し、転倒したものがありました。
収納庫の場合、本体の上に、上置き棚を載せ、天井との間に笠木を置いて床と天井につっぱらせる形に設置されていたものが、一番耐震性に優れていた様に思われました。
一般的にオフィスにおけるセキュリティと言うとPC上のデータ(情報)を守るネットワークセキュリティや、防犯セキュリティがイメージされます。
しかし、毎日働く場所として、防災セキュリティという視点からのオフィスづくりも極めて重要であることを痛感いたしました。
私どものオフィスは、まさに紺屋の白袴で、適切な耐震対策を施していなかったため、書庫が転倒し、サーバーを直撃しました。
幸い、データの破損は免れましたが、営業日に地震があったらと思い至り、オフィス機器を販売する者として、大いに反省いたしました。
事業継続計画(BCP)の上でもオフィスを、レイアウト、家具の転倒防止、日常運用等の観点から点検し、地震対策を検討する様、指針がでております。
今更ながらではありますが、中越沖地震を経験して、常日頃の備えの必要性をつくづく感じております。
(株)高忠商店 高橋宏忠