日本代表入りも夢じゃない競技

歳月人を待たず。今年もあっという間に上半期が終わります。

柏崎のえんま市我が家は「ものづくり」の会社なので、「日本の製造業」について話そうか、この時期の柏崎「えんま市」ネタにしようか、とも思いましたが、私なぞが語っても底が知れるので、大学時代にかじっていた競技オリエンテーリングについて紹介します。

競技?普通のオリエンテーリングとどう違うの?と思われた方は鋭い!

競技オリエンテーリングとは、地図とコンパスを用いて、山野に設置されたポイントを指定された順に通過しゴールまでのタイムを競うスポーツの一種です。

地図は専用のものが作られ、通常の地形図をベースに、細かい地形や植生、林の中の通行可能度、道の太さや岩・窪みに至るまでの情報が人手によって記録、作図されます。

地図の縮尺は主に1:10000または1:15000。地図は競技の際にはじめて競技者に渡され、競技地域への事前の下見などは禁止されるため、競技者は初めて見る地図と地形に柔軟に対応する力が必要です。

1分ないし2分おきにスタートし、コンパスで方向を見ながら、とにかく走り、藪をかきわけ、沢をのぼり、尾根を下ります。

コンパス通過ポイント(「コントロール」もしくは「ポスト」という)は道上などの簡単な場所にはないことが通常で、確実に通過した証として、昔は紙(「コントロールカード」略して「CC」)にパンチしていましたが、最近は電気信号で通過がチェックされるEカードが採用されています。

普通は次のポストまではまっすぐ直線で行った方が早いのですが、途中に山がある場合には、直線距離は短くても登距離が多くなり時間も体力も消耗するため、迂回した方が早い場合があります。

地図上は遠回りでも「急がば回れ」はよくあることです。

さらに、山の中ですので現在地がわからなくなることもしばしば(「現在地ロスト」もしくは「つぼる」という)。

ルート選択やナビゲーション技術という頭脳的ゲームとしての側面と、地形変化に対応する足腰や走力といった陸上競技としての側面を併せ持っているのです。

ちなみに、頭脳的ゲームを象徴してか、私の頃は強豪大学といえば東京、筑波、東北、京都でした。

地図現在、全世界63カ国で国内組織があり、日本でも日本オリエンテーリング協会があり、国際オリエンテーリング連盟に加盟しています。

国内大会は毎週のようにどこかで開催され、インターハイやインカレも行なわれています。

しかし、日本の競技人口は数千人。競技者の多くは大学時代にサークルとして始めます。

特に女性の競技人口は極端に少なく、ちょっとがんばればすぐ日本代表入りも可能です。

事実、私の大学でも後輩が2年連続日本代表で世界大会出場を果たしました。

山で泥に汚れても虫にさされても藪で傷だらけになっても日本代表になりたい方はぜひオススメ!!

(株)テック長沢 長沢 智信

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