- 2005-1-21
- eこってニュース
はじめまして。越後みそ西・西本町店の西巻諭加です。
寒い「冬」が来てしまいましたね。うちの金魚もまったく動かなくなったので、時々心配になって、おーい生きているか~と金魚鉢をたたいては金魚を驚かせています。
こんな寒い時こそ前進的にいきたいところですが、先日他県のニュースでこんな話題を取り上げていました。タイトルは《松江・和菓子モダンプロジェクトINニューヨーク》。
松江市(島根県)の商工会議所で松江の伝統産業である和菓子の販路拡大を目指し、今月の1月29日アメリカ・ニューヨークにおいて和菓子新製品の発表会を行うとのこと。
前評判は上々で、見た目の美しさばかりでなく、味もリキュールで香りづけをしたり、口溶けの良い餡やナッツで外国の方の味覚に合うように創意工夫がされているとか。
この話題、スタイリッシュなニューヨークの人々の目に和菓子がどんな風に映るのか興味津々なのと同時に、自分自身もまた改めて日本の花鳥風月・自然の風物・和歌俳句等、季節の移ろいを小さなお菓子に表現する日本人の繊細な美的感覚と心意気は世界に誇れると再認識したのでした。
「味噌」もまた、古来、中国よりその製法が伝来すると、日本の風土、先人の知恵と技が日本ならではの一つの食文化を生み出し、今日の和食完成に貢献した日本の誇るべき文化の一つです。
先日発売しました極上味噌《雪室そだち》は、昔ながらの製法にこだわり、鵜川地区の雪室の中で厳選した天然塩・新潟県内産の大豆と米だけを用いて、ゆっくりゆっくり低温熟成させ、作り上げました逸品です。
雪室で味噌を育てた結果、一点の曇りもないまろやかな味と芳醇な香りが芳しい、まるで食べる芸術品となりました。
昨年、映画『ラストサムライ』 がメガヒットし、日本の【武士道】が世界的に注目されるようになりましたが、いつか鰹節や煮干でダシをとり、1杯の味噌汁を作り上げる【和食道】・【味噌道】なるものを世界中の人に感じてもらえる日が来たら・・
味噌屋にとって最高の幸せかなーと思うのでした。