- 2004-10-21
- eこってニュース
このニュースが登場する日、私は東京北の丸公園にある科学技術館で開催されている「2004めん産業展」に出展しています。
早いものでわが社の「甲州臼」がめん産展に登場して5年になります。麺という食品に関係する各方面のプロ達が集うこの催しで「甲州臼」は着実にその名を広げています。
年越しそば、引越しそば、節句そばなど日本人の生活にそばは密接に関わっています。昨今の健康食ブームもあり日本人はそば好きです。
ところがそのそばは五穀豊穣といわれる五穀には入っていません。
米、麦、アワ、キビまたはヒエ、豆が五穀ですが、何故選ばれなかったのか。
歴史をひも解くと古事記や日本書紀の時代には五穀は登場してもそばは出てきませんでした。奈良時代の元正天皇の「飢餓に備えて、晩稲、そば、大小麦を植えよ」との詔(みことのり)で初めて登場したとされています。
その後、鎌倉時代に修験道が確立すると、行者は五穀断ちの山岳修業にそばを携行したそうです。
日本も同じことが起きるかは判りませんが勉強になりました。
五穀に入らないという理由と、そば粉は腐る心配もなくデンプンだけの他、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルが多く含まれ、豆類を除く穀物の中で最も栄養価が高く、消化も良いいう理由だったようです。
このように多くの栄養分をもつそばの実ですが、これまでの機械ではそばの実の中で最も栄養価の高い甘皮部分をそば粉に出来ない現実がありました。
そばの実すべてをそば粉にしたい。香りと美味さと栄養価を食べる人に伝えたいというそば職人の願いを実現したのがわが社の「甲州臼」です。
めん産展に集うプロ達もうならせる逸品です。
そして今年、全自動のHGタイプに続き、半自動のLGタイプも新登場しました。
小規模のお蕎麦屋さんでも自家製粉が可能となり、お客様に喜んでもらえるものと思っています。
ご連絡いただければサンプルそば粉もお届けします。ぜひお試しください。
山一商工(株) 若山 一成