- 2004-1-21
- eこってニュース
「鏡開きだから早くオケソク(鏡餅)を降ろしてこいや」と93歳になった母親が言う。
今日は1月11日。
喧騒の冬休みを過ごした四人の孫たちが帰ったばかりで、これから我が家のゆっくりとした正月を迎えようかと思っていたのに、もう「こどし」だという。
なんたる時間の経過が早くなったことか。
昔はもっとゆっくりとした楽しい正月だった筈だったのに…。
恐らく年をひとつ取る毎に一日の時間が24時間ではなく、21時間とか20時間とかに縮んで行くに違いない。
昔の正月はゆっくりと休めた。
盆正月に働くと「人が休んでる時に動くと一生働くハメになるぞ。」と馬鹿にされたもだ。
そして商店の初荷も四日とか五日に旗やノボリをたてて荷を運び、問屋も商店もお互いの初商いを祝っていた。
今や初荷が二日になったどころか正月休みはどこ吹く風、元旦早々に始めるスーパーまで現れる始末。もう元旦は24時間ではなく、縮んで縮んで除夜の鐘が鳴り終わってからの6時間位しかないらしい。
ニーズがあるからなのか、それとも切羽詰っているからなのか…。
暮れに取引先の問屋のセールスがまた一人リストラされた。
当地区を三人で受け持っていたのに、今や一人で柏崎と上越地区、十日町地区を受け持っているという。
毎日来店していたのに現在は一週間に一回くらい。業界の生きた情報もなかなか入らなくなった。
当店の発注は当の昔にインターネットで行い、支払いも銀行振り込みになっている。
製造部門はとっくに海外シフトし、問屋、小売店の関係もどんどん希薄になり、流通経路も今や弱肉強食でシッチャカメッチャか。
こんな業界になったの「何でだろー!何でだろー!」
大海を泳ぐカタクチイワシは、イルカやシャチからその身を守る為に大群で行動をしているという。
我々eこって研究会も身を守る為には皆で纏まって行くのが「eこって!」ね。
時間がだんだん縮んでゆくか…。
正月早々馬鹿言っていないで、もうすぐ「薮入り」だ。
カアちゃんの実家でも行って旨いお神酒でも飲んで来ようーっと。
もちろん酒は阿部酒造の「男山」、餅は小竹さんの杵つき餅だこって・・・
イガイ電機設備 井貝正基