- 2010-2-12
- eこってニュース
1.世界経済の発展は継続している
人口推計によれば現在の世界の総人口は約66億人ですが、2050年には総人口が91億人に達します。
中国の人口は平成16年に13億人を突破し経済成長が目覚しい状況です。また、実質GDP成長率は9%です。
ロシアは年間7%、インドも年間7%の経済成長をしています。
東南アジア諸国やインドのなど、今まで発展途上とされていた国の経済発展が著しい状況です。また、人口は増加しています。
2.日本経済の減衰と、地域間格差の拡大
柏崎市の人口推移は平成28年に87,000人です。
日本の総人口は約10年単位で1千万人づつ減少し、2050年には1億人を割り9千万人代に突入します。
その後もやはり、約10年単位で1千万人づつ減少します。
約90年後2100年には6,500万人まで減少しますから、現在から見れば人口は半減します。
人口の減少に加え高齢化が一層進行します。
生産年齢人口が増えず、全体的に税収は減少します。
しかし、東京、大阪、名古屋を中心とした大都市志向は著しく、大都市圏域には人口が集中します。
大都市圏では税収も増収が見込まれ、地方都市では北海道夕張市のような財政破綻が相次ぎます。
特異の産業や観光要素のない地方都市は、この構図からは免れず、財政再建団体へ転落の道を歩まざるを得ないのです。
3.新潟県柏崎市の現状
平成17年5月1日の市町村合併により、人口28万人の長岡市と人口20万8千人の上越市の大型圏域に挟まれた柏崎市は、産業や観光など独自性を持つ、埋没しない地域づくりが必要不可欠であると考えます。
地域間競争がより一層激しさを増す時代において、魅力あるまちづくりを考える事が重要です。
現状の柏崎市に於ける諸問題を的確に把握すると共に、今後の柏崎市をより効果的な手法で、創造しなければなりません。
また、平成19年7月16日に発生した、新潟県中越沖地震により甚大な被害を受けた柏崎市は、震災からの復興を含めた、新たなまちつくりを構築すべき時です。
上記を基本的な理念とし、柏崎の交流・定住人口対策を考える組織として、平成20年度に「柏崎創造会議」を市内若手有志6名で結成しました。
目標は、「10年後まで柏崎市の9万人の人口を維持するとともに、活力ある地域や人の創造を念頭に置き、事業に邁進する。」です。
◎柏崎創造会議の活動
平成20年度
地域に眠っている資源の再確認を行いました。
実際に地域に出向き、再発見し交流をきっかけとした取組を検討してきたところです。
光のアート 谷根 8月
21年度
検討を行ってきた交流プログラムをさらに具体化し、地域住人や関係者と協力体制を構築、一部施行実験を行いたました。
平成21年度 交流・定住人口対策 「大人の遠足」 谷根地区モニターツアー(施行実験)
11月7・8日、両日に行われたモニターツアー当日は、心配した天候も、御参画いただいた皆様の精進のおかげで、暖かく、最高の天候でした。
秋晴れの中の紅葉が始まった谷根地区を舞台とした事業では、各所でモニターの方々から熱心な質問や、体験をしていただきました。
地域散策
谷根地域の方には一方ならぬご支援を戴いたこと、恐縮する次第です。
「谷根の押しずし」の説明のために、説明文章に加え絵まで添えていただいた山崎さんや小俣さん、地域散策から全般にわたりお手伝いいただいた池田寿一さんやもたいさん、交流会では、モニターを暖かく迎えていただきました。
そのほか、コミセンの施設を利用や、くるみロッジ、不動房の使用、農業体験や、慈眼寺の文化財の手配まで、様々な面でご配慮いただきました。
農業体験
土曜日の11時にはじめて会い、分かれる時にはしっかり人の輪ができていることを感じました。
ご好意で戴いた、山芋、柿、きのこ、に加え「いのしし鍋」など、感謝してもしきれませんし、モニターの皆さんもたっぷり楽しんでいただいたことと思います。
柏崎駅にお送りしたところ笑顔で、お帰りいただきました。
集合写真
この事業をきっかけに、柏崎地域外の方が、谷根地区ひいては、柏崎市に関心を持っていただき、柏崎各地域の魅力を感じていただき、好きになっていただくことが大切です。
今回の事業で確実に交流の和ができました。今後は事業の継続が重要です。
私たちの目指すところである、「交流から定住」につながることを考えていきます。
この事業に関して、市民の皆様のご意見や、お知恵をお貸し下さい。
品田電業社 品田 史夫