- 2009-2-23
- eこってニュース
ネジと言っても一般の方にはなじみの少ないものかもしれませんが、車も飛行機もビルも、何でもネジで組み立てられています。
モノづくりにネジは不可欠。だから使用量も半端でなく多い!!
たとえば、車1台約3,000本、飛行機1機300万本。そんなネジについて、ちょっと知ってみませんか?
まず、ネジと一言に言っても、色々な種類があります。
ボルトとナットで固定するもの、通称ビスという家電製品に良く使われる小ネジ、木材等に使用する木ネジ等々。
ネジは固定や締結に使われるほか、回転を直線運動に変えて物を移動させる手段としてや、小さな力を大きな力に変えることに利用されています。
たとえば、ネジの起源は定かではありませんが、レオナルド・ダ・ヴィンチは果実などを圧縮する機械に利用しました。
その後、印刷機に応用されることになります。
現在、新聞がプレスと言われる語源です。
そんなネジが現在、どのくらい作られているのか?
平成20年は、重さにして約321万トン。金額では約9,000億円。
すごい量ですね。
また、「ねじの日」というのがあるのをご存知でしょうか?
毎年6月1日は「ねじの日」です。
1949年6月1日に日本工業規格JISの基本となった「工業標準化法」が公布されたのを記念して、日本ねじ工業協会が1951年に制定したものです。
ちなみに、ここでは分かりやく「ネジ」と片仮名で書いてきましたが、「ネジ」は「螺子」と書き、立派な日本語。
英語はscrewですから、本来「ねじ」と平仮名で書いても正解です。
さて、ここまでネジの雑学が深まったところで、ネジについての、当社の研究をご紹介しましょう。
突然ですが、柏崎には、『Ki-g-aC:キガック』という組織があるのをご存知でしょうか。
柏崎の産業界と新潟工科大学、そして柏崎技術開発振興協会などが連携して新製品開発を目指す、産学連携組織です。
3年前に発足。組織内で開発テーマ毎に小グループを作り、具体的に活動しています。
当社は2年前より「電動ねじ穴検査機」のグループとして活動中です。
3年目となる今年、いよいよ製品化に向けて具体的に動き出します。
ネジ穴というのは、そもそも、ドリルで穴を開けた後、タップという工具で加工されます。
それがきちんと加工されているかどうかを検査する方法として、限界ネジゲージというものがあります。
これは2通りあり、「通ってはいけないゲージ」と「通らなければいけないゲージ」の両方がクリアして初めて合格となります。
検査方法は、人間の手でネジゲージを差し込み、ネジがキツイ等の感応によって検査が行われます。
当社は自動車部品を生産していますので、同じ製品を毎月数万個生産するものもあります。
通常は、生産工程内で発生・流出しない仕組みを構築した上で、出荷前に統計学上の抜き取り検査を実施します。
ところが、何らかトラブルにより、製造された部品すべて検査することになった場合、ぞっとするほど大変です。
そこで、電動で簡単に検査が出来ないかという発想から開発にいたりました。
様々な技術的問題等をクリアすべく、奮闘中です!
詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。
(株)テック長沢 長沢 智信