- 2007-5-21
- eこってニュース
ことしの春先、番神海水浴場に起こった悲しい異変。
夏の間だけ海の家が立ち並ぶ辺り・・・。
海の家は、それはそれで夏の柏崎の風物詩としての風情がありました。
が、そこに恒久的建物の建設が進められているのです。
夏が終わり海の家が取り払われると広い海原が現れるあの時の開放感が好きでした。
しかも、そこは日蓮上人が流刑地佐渡から赦免されて着岸した歴史的にも貴重な場所です。
今となってはもう本当にどうしょうも無いのでしょうか・・・
一市民としての感慨でしか無いのでしょうか・・・
前置きが長くなってしまいました。
私の地元青海川では、国道8号線・米山大橋の下にある旧北国街道は、高低差50m以上を登ったり下ったりの昔ながらの古道が今でも残っています。
かつてTVドラマ「高校教師」の最終回のシーンに使われた信越本線「青海川駅」(日本一海に近い駅といわれています)と日本海に臨む古道は訪れた人すべてが感動します。
しかもこの数年、青海川駅は毎年10月に蒸気機関車が走ります!(写真は昨年撮影)
いかがですか!素晴らしい景観だと思いませんか。
少し判りにくいかもしれませんが背景には「佐渡情話」のモデルとなった佐渡の娘「おべん」が柏崎の漁師藤吉を慕って嵐の中を漂着して打ち上げられていたという海に落ちる滝「おべんヶ滝」があります。
皮肉にもその対岸は、カップルが大勢訪れる「恋人岬」です。
※ちなみに柏崎は良寛との師弟愛で知られる「貞心尼」ゆかりの地、「高校教師」「佐渡情話」の三つの「柏崎ラブストリー」があるのも素敵です。しかも恋人岬まで!(余談でした)
青海川の隣、笠島には地元でも知らない人がいるとう地質学的にも大変貴重な500万年前の壮大な「層内褶曲」という地層が見れる「牛ヶ首」があります。(私の超お薦めスポットです。)
北国街道はアップダウンを幾度も繰り返し、次は上輪の集落。
いくつかの義経伝説がロマンを誘う海浜の小さな集落です。
そして、米山(旧名は鉢崎)は江戸時代関所のあったところ。
村のはずれにある聖ヶ鼻にはかなり広い駐車場があって、一時は国道からすぐ入れる景観抜群の展望台的な場所でしたが、そこに至る道路が度々崩れてしまい、今は国道からの道路は封鎖されています。
その岬の突端には灯台があって、そこから海を覗くと足元がすくみます。
地元柏崎の人もあまり知らない米山地域の素晴らしい自然と文化。
いつの間にか無くなってしまっていたということのないように大切に守っていたいと願いっている酒屋の女将の一人言でした。