小さなKoreaレポート

私は昨年5月と今年11月と2回韓国に行きました。
昨年は知り合いの特許関係者(日本では弁理士?)季さんの紹介で、IT環境の現状視察と当社の開発したガラスの売り込みが目的でした。
韓国・豆もやし農家にて家庭に光の10メガ線が入っている話は皆さんも知っていると思いますが、ITで伸びているアパレルメーカーと楽天のような仮装モールを運営している会社を訪問し、確かに進んでいると感じる点はありました。
アパレルメーカー自体も中小企業ですが、そこがさらに小規模な下着などの小メーカーと沢山連携し、日本でいう宅配便の営業所の隣に工場を構えて毎日ネットで注文された商品を発送していました。
進んでいると思った点は、以前は自社ブランド、自社ショップとしての売り上げを同業者と争ってものが、この数年で多くの会社が伸びては淘汰され、現在の主流は大手デパートのHPと連携していることです。
ユーザーは大手デパートの下着部門と思っているページが実はそのアパレルのページで、大手の弱い部分と中小の弱い部分をお互いに助け合っているのだそうです。
当社のガラス製品・アロマポット大手デパートHP経由で商品が売れると、大手とアパレルのサーバ同士が繋がっていて(これをサーバtoサーバというらしい)代金の10%は大手の売り上げとして後日精算される仕組みとのこと。
日本も同じことが起きるかは判りませんが勉強になりました。
モールの方は平均年齢の若い女子社員が独自の感性で厳選したグッズが、韓国の女性に大うけして儲かっているという感じでした。
さて当社のガラスの売り込みは、韓国大手のクリスタルガラスメーカーに対しプレゼンしたものの、重量単価が高いためその時は取引には至りませんせした。
しかし今年に入って7月位からこのガラスに興味があると同社からメールが相次ぎ、今年2度目の韓国訪問となりました。
同社は現在日本での韓流ブームにのり、ヨン様やチェジウのドラマのライセンスを獲得し、そのイヤリングや携帯ストラップをその名もずばり「HanryuSter」というブランドを興して販売しています。
内心この商品を当社でも売ってほしいという話かな~と思って再会してみると、どうも本気で当社のガラスを使って年間50~100万個商品を作るアイデアと自信があるという話で驚きました。
ただし日本国内での特許取得が前提で、出願からこの12月でちょうど2年になるので審査請求の結果が待ち遠しい昨今です。
洗浄機から上がってくる豆もやし今年の訪問のもう一つの目的は、当社のメイン商品である整水器の輸出に関してでした。今回はソウル近郊だけで500カ所あるといわれる豆もやし農家の水改良が主目的で農家を1軒視察しました。
その後の話で発注数は段々減ったものの今月5日にHSコードを取り、当社初の30台の輸出を果たしました。
これは第一歩ですが、次は中国のマンションにこの整水器を付けたいとのこと。
驚くことに中国都市部では5千~7千万クラスのマンションや一戸建てが飛ぶように売れているといいます。
今までは中国の安い生産力で作ったものをデフレの日本で売るというイメージでしたが、中国の金持ちが使う商品は高くても日本製が大事だというのだそうです。
こういう逆の取引が今後発生していくとしたら複雑な心境の反面、すごく期待をしています。
当社の磁気整水器、ガラス製品の詳しいことは当社HPでご覧ください。

(有)アークテック 小林 勇

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