- 2004-8-21
- eこってニュース
ついに順番が来てしまいました。
世の中お盆休みだというのに、なぜか忙しく仕事に励んでいます。好きなゴルフも今年は1回しか行っていません。
当社でもあるメーカーのゴルフクラブのヘッドを作ったりしています。
ゴルファーにとってドライバーの飛距離は気になるもの。メーカーもこぞって飛んで曲がらないドライバーを謳い文句に開発を続けています。
チタン、ロクヨンチタン(アルミとバナジウムを6:4で配合したチタン合金)、CFRP(航空・宇宙分野で使用される先端素材)などなど強度と反発力を兼ね備えた素材を採用しています。
この素材の性能だけではなく、クラブフェースの薄さも大事な要素であるということを、柏崎にある新潟工科大学の某教授に聞いたことがあります。
「トランポリン効果」と言うそうです。高く飛び跳ねるあのトランポリンです。
教授はかつてウインブルドンでベスト8まで進出した伊達公子さんを例にあげて説明してくれました。
強靭な体格をもつ外国人選手に比べて非力な伊達選手が使ったラケットのガットのテンションは他に比べてかなり緩かったそうです。
緩くすると少ない力でパワフルなボールが打てるということです。
もちろん伊達選手が活躍した原因はこれだけではないですが。
この緩い打球面をゴルフクラブとして考えると、ボールを打つときフェースがよりたわむ工夫をすればいいということになります。
それにはできるだけフェース部分を薄くすれば良いわけですが、薄すぎると衝撃で割れてしまうことになり、その辺がメーカーの知恵の出し所ではないでしょうか。
音的には一般的にあこがれを持たれている”キーーン”という高い音より、どこかさえない低い音のほうがいいそうです。
太鼓の張りの違いによる音の違いを想像してみてください。
こんな観点でクラブ選びをして秋にはゴルフに行くぞぉ~っ!!
藤巻製作所 藤巻 健